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目  次

MMTTYでRTTYを始めてみよう
1.パソコンとトランシーバーの接続     
2.MMTTYの初期設定            
3.MMTTYの設定と操作部の説明
4.MMTTYによる受信方法          
5.MMTTYによる送信方法        
6.Radio Command の設定
 (ICOM機でVFO周波数を取り込む)    
7.MMTTYをターミナルソフトで動かす
  (Logger編) 
8.MMTTYをターミナルソフトで動かす
 (RTTY4/Wf1B編) 
9.MMTTYをカスタマイズ(自分好みに)する 
10.MMTTYでコンテストに参加する
11.変更申請書類の書き方例
12.EXT FSKの設定方法  

番外編 NEW ZAKANAKAを使ってみる 



9.MMTTYをカスタマイズ(自分好みに)する

  MMTTYを使用しているうちに、マクロの内容や、フィルターなどの設定値を変えていらっしゃると思います。そう、すでにカスタマイズ
されていますね。MMTTYはユーザーが自由に設定を変更できる項目が非常に多く、そのすべてをご紹介しきれませんのでここでは画面の
表示、そしてマクロなどと連動するショートカットキーのカスタマイズについてご紹介したいと思います。もちろん「この方法がベスト」という訳
ではありませんので、自由な発想で使いやすいMMTTYに進化をさせて下さい。そして「こんな使い方もある」というFBアイデアが有りましたら
ぜひお知らせ下さい。

受信および送信画面の背景色や文字のフォント、色を変更する

  私は今までRTTYのコンテストではRTTY(WF1B)+RITTY、通常のQSO時にはRITTYを使って運用してきました。どちらも背景の色は
そして文字の色は黄緑(RITTYの場合は白)という設定でしたので、すっかりその配色に慣れていました。MMTTYのデフォルトではそれが
まさに反転したような配色でしたので、早速これを自分好みにすることにしました。もちろんMMTTYが最初のRTTY用ソフトで「何の違和感
もない」という方はこの設定をする必要が有りませんのでパスして下さい。hi

  まず、メインメニューのオプションから設定画面を、そしてそこから"フォント/表示"を選択して下さい。受信と送信画面の色の変更をする
場合には"受信画面の色"、"送信画面の色"の"背景色"そして"文字"の色の部分をクリックします。すると左の画面のような色パレット表示
されますのでここから好みの色を選びOKを押します。例では送受とも背景色は黒、そして受信文字は黄緑に、タイピンしてすぐの文字は同じく
黄緑に、そして送出された後の文字は赤に変化するようにしてみました。



 次に表示文字のフォントとサイズを変更します。変更は"フォント/表示"メニューの中にあるフォントの"参照"をクリックしてそこから選択し
ます。例ではフォントを"Courier"、サイズを"12"に設定してみました。このように設定変更を行った受信および送信画面の様子は下の画面の
ようになります。



同じような手法を用いてFFTやウォーターフォール、そしてXYスコープの表示色を変更することができますので試してみて下さい。
MMTTYの操作をRTTY(WF1B)風にする

 RTTY(WF1B)はCONTESTそしてペディション等で人気のある通信ソフトです。MMTTYをRTTY(WF1B)でコントロールする方法は、
8.MMTTYをターミナルソフトでコントロールする(2)RTTY(WF1B) で紹介しましたが、ここではMMTTYのショートカットキーを変更して
RTTY(WF1B)風にしてみます。普段使い慣れいるソフトから別のものに移行する際の難点は、やはり操作キーが違う(こう考えるのは
不器用な私だけ?)、というところが重要なポイントではないでしょうか。コントロールの構造から、全てを互換とすることはできませんが、
ショートカットの変更によってだいぶRTTY(WF1B)の操作に近づくと思います。まずRTTY(WF1B)の基本的なキー操作(最低限)を復習しますと
次のようになっています。

 1. F1: CQ CQ CQ DE JA1WSK JA1WSK JA1WSK PSE K
 2. F2: JH1BIH UR 599-599 DE JA1WSK BK
 3. F3: JH1BIH QSL TU QRZ? DE JA1WSK K
 4. F4: JH1BIH DE JA1WSK JA1WSK K
 5. F5: DE JA1WSK JA1WSK JA1WSK K
 6. F6: JH1BIH(or QRZ) ? AGAIN ? DE JA1WSK K
 7. ALT+B: JH1BIH QSO B4 TU QRZ DE JA1WSK K
 8. HOME:コールサインをログに取り込む
 9. END: ログインする
 10. INSERT:コールサインを取り込んで、F2の内容を送出する。
 11. PAGE DOWN:F3を送出して取り込んだコールをログインする。
 12. ALT+K: マニュアルで送信モードにする。また、受信モードに戻す。
 13. ALT+W: Callの覧に取り込まれた相手局のコールをクリアする。
 14. ESC:Fキーからの操作を中止する。バッファの内容はクリアされる。

 1.〜6.のFキーによる操作はマクロボタンにメッセージを登録して、それぞれのFキーをショートカットとして登録します。なお、ショートカット
キーは重複すると登録ができませんので作業を始める前に、メインメニューの編集から"ショートカットの定義"を開き、既に使われている
ショートカットキーの割り当てをクリックして登録を削除して下さい。マクロボタンへの書き込みはメインメニューの編集から"Macroボタンの
編集"を開いて行います。

7.の"QSO B4"はランニングモードで運用している場合、同一バンドのデュープ(重複)QSOを検出し、QSOボタンをクリックすると、その
旨のメッセージを送出するようにデフォルトで設定されています。これはショートカットの定義表でいうとQM3に該当しますので、ここの
割り当てをALT+Bに設定します。こうすればマニュアル操作での"QSO B4"の送出が可能となります。

 8.〜11..の操作全てをMMTTYの機能の中に置き換えることはできませんが、似たような操作にすることは可能です。
 MMTTYではQSOボタンがレポートの送出やログへの書き込み操作を一つでまかなっています。そこでQSOボタンのショートカットキーを
"Insertに割り当てて、このボタン一つで操作ができるようにします。考えようによってはRTTY(WF1B)より操作が簡単になると思います。
もちろんマウスでQSOボタンをクリックしても同じ動作が実行されます。この操作を上手に使いこなすポイントは、ランニングモードとS&P
モードをいかに使い分けるか、ということになります。

 12.のALT+KはMMTTYのTXボタンに該当しますのでTXのショートカットキー割り当てを"ALT+K"にします。
 13.のALT+Wはログの覧に表示されている内容(ログインはされていない状態です)をクリアする機能ですので、MMTTYでは"Init"に
該当します。"Init"のショートカットキー割り当てを"ALTY+W"にします。この操作を実行すると確認のメッセージが出ますのでそれに
対しては答える必要があります。

 最後に14.のESCはMMTTYの"TXOFF"に相当しますので、"TXOFF"のショートカットキーを"ESCキー"に変更します。

 さて、だいぶオリジナル(MMTTYの)のショートカットキー操作から変わってしまいましたが、RTTY(WF1B)のユーザーならなんとなく
雰囲気がお分かりになったと思います。相手から再度コンテストナンバーを要求された場合には"SHIFT+F2"に
"JH1BIH UR NR IS 1234-1234-1234-1234 BK"と送出できるように設定しておくと便利です。