父の魂・23

いざ、かまくら

1月21日、天は子供たちに素敵なプレゼントをくれました。ほぼ3年ぶりの遊べるほどの積雪です。しかも日曜日。

こんな書き出しをしたら、雪国の方々や受験生のみなさんに叱られちゃうかもしれませんが、横浜に住む私の正直な感想です。

もちろんこれが平日だったら、
「雪のばかやろう!」
でしたが。

降り始めた前日の夜から子供はウキウキ
「パパ!いっぱい積もったら雪合戦しよう」
「雪だるま作ろう」

そしたら積雪15センチ。

私は9時までに家の前の雪かきを済ませ、10時ごろから子供と一緒に白銀の世界へ飛び立ちました。というのは大げさで、近所の公園へ行きました。公園はきっと子供の歓声で満ちてるんだろうなあ。

ところが!

野球場がとれるほどの広さの公園に遊びにきてるのは我々を含め、たったの3グループ!

子供は雪が降ったら外で遊べよお!
と思わず叫んでしまいました。
近所にはいっぱい小学生が住んでるんですよ、もう! 
大手塾の模試でもあったんかなあ。


まず、我々親子3人は雪合戦です。5歳児と9歳児を相手にしてもけっこう燃えました。

そして定番の雪だるま。家にある備長炭で目鼻をつけました。豪華!
もちろん備長炭は回収してきましたよ。

雪の量をみて、これならいけると思ったので子供にいいところを見せようと

「ようし!2人が入れる『かまくら』を作ってやる!」

いざいざ!って感じです。

子供は大喜び。

しかし作り出すとけっこうこれがたいへん。やってるうちに疲れてきて、だんだんイライラしてきます。
そういうときに腹が立つ行動をとるのが、我が息子。

私とお姉ちゃんが、ふーふー言いながら雪を盛って固めてる横で、自分は現場監督気取り。
何をやっても即座に一番ラクで目立つポジションにつく息子は天才的です。

以下全部息子のセリフ

「そこさあ、へこんでるよー」

「なんかちいさくない?」

「穴にさあ、はいれないんだよー」

「そのスコップもーちーたーいー」

「パパ、そこあんまり歩かないでよー。雪が泥できたなくなって気持ちわーるーいー!」

しかも、それを間近でまとわりつくように言うから腹が立つ! 危なっかしくてスコップもゆっくりとしか動かせません。イライラ、イライラ・・・・・・。とにかくジャマなのです!

我が子のために汗を流しながらかまくらを作る・・・という父親の崇高な行為を邪魔するやつは、たとえ自分の子どもでも許しがたいものがあります。

楽しいはずの親子のかまくら作りが、だんだん苦行に思えてきました。


そのうち、私のスコップの柄が、誤って息子の頭にコツンとヒット。

「うーわ”ーん。
 い”−だーい”−」

と、大声で泣き出しました。

「ああ!すまんすまん。パパにまとわりつくから当たるんだぞ」

と、平謝り。

さすがの息子も大泣きしたら、自分の立場がわかったのか、そのあとは殊勝にかまくら作りを手伝いました。まあ泣く前から自分に対する空気が読めてたんでしょうね。泣いたのをきっかけに素直になれたってことでしょう。

かまくらが完成!

娘と息子は喜んで中に入ります。家から持ってきたココアを飲ませてやりました。けっこう鎌倉の中は寒く、ココアを飲んだら、即、雪遊び終了。

それなりに楽しかったです。


しかし、息子よ。

お前の頭にスコップの柄が当たったとき、

一瞬でも「ざまーみろ」と心の中で思ってしまった

この父を許しておくれ。



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2001/1/25


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