父の魂・20

運命


先日,娘が大手塾の無料試験を受けました。

もうそんな年頃です。
このあいだオムツが取れたと思ったのに、もう中学受験の準備ですよ。

なんで、義務教育なのに受験しなきゃなんないの!
と単純に叫びたいところですが、世の中複雑でね。
本人も含めていろんな思惑があるわけですよ。
なまじ都会なんかに住むと、悩まなくてもいいところで 悩まなくてはならないのです。

まあ、今回はそう言う話じゃなくて、なんでその塾の試験を受けることになったかという話です。


1ヶ月ほど前の休日に一家4人でそば屋に行ったんですよ。

子どもはそばが好きですよね。

とくに、そば湯。
最後にツユを薄めて飲むなんて、普通の感覚から言ったら掟破りの所業です。
だから、子供はいつもザルそば。

子ども二人は喜んで食べて、喜んでごくごく飲みました。

食べ終わってそば屋を出た我々は,雑貨屋に寄り、何か良いものはないかと物色してました。

すると息子が例によって・・・

「うんこ」

かはぁ〜 またかよ!

(みなさんもいいかげんにしろって感じでしょ? まさにウンざり)

おり悪く雑貨屋のトイレは他のお客さんでふさがってました。

息子も今回はウンコ行進曲を歌うような心境じゃないようです。

かなり直腸にたまってるらしく足踏みをはじめています。

「まずい!緊急サインだ!」

途方にくれて店の外に出ると、隣に某大手塾のビル。

あそこなら!と飛びこみました。 トイレはすぐに見つかり息子に用をたさせることに成功!

しかし息子はトイレ運がいい。


ところが、嫁さんとしては

「うんこするためだけに飛びこんだ家族と思われては沽券にかかわる!」

ということで、折り良く小学生の無料試験の募集をやっていたのをいいことに、

さも最初からそれが目的のような顔をして申し込みました。


娘も、
弟の時ならぬ便意で自分の進路が決められてしまうのも どうか
と思ったことでしょう。

まあ、無料試験だし、あんまり深刻にとらえることもありません。
入塾するかどうかはあとでじっくり考えましょう。

と、こういう顛末で試験を受けることになったのですよ。


おまけ・・・・

息子のお尻を拭いて、トイレから出ようとしたときです。

ドアが何かにぶつかって開かない!

変だな・・・と思ってドアの隙間からのぞいてみれば、ゴミ箱で障害物が作られている。

某大手塾の小学生のいたずらです。

久しぶりに、うんこして、いたずらされて、懐かしい気持ちになりました。

小学生は大便している人間に容赦ありませんからね。 だはは。




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