すかたんモノがたり-4

 カンナちゃん
 一時、日曜大工に凝っていた時期がありました。まあ、これまでいろいろなもの凝ったことがある私ですが、唯一家庭の役にたった趣味といえるのではないでしょうか。
 どのぐらい凝ったかというと、カンナでいうと左の写真のようなものを持つぐらい・・・ということになります。

 写真左が「面取りカンナ」。木の角を手ざわりやさしくするためにに削ることを「面取り」といいますが、それに使うカンナです。もちろん角を削るだけなら普通のカンナでも十分出来ますが、素人が一定の幅で削るのは難しい。木の繊維の方向によっては刃が深く入りすぎちゃうことがあるからです。でもこの面取りカンナがあれば、もう大丈夫。キミも今日から一流大工の仲間入り・・・ってぐらいきれいに削れるのです。面取りの幅も調節可能。これはおすすめです。

 右は「溝取りカンナ」です。その名のとおり溝を彫るためのカンナです。私はこれを、本棚の扉などを作るのに使いました。扉をムク板で作ると重くなりすぎるので、枠だけ作っておいて、その枠の中に薄い合板をはめ込むのです。そのはめ込みの溝を彫るのがこのカンナ。この作業はきつかったです。力がいりました。ちゃんと刃を研げばいいのでしょうが、素人の研ぎでは、いまいちでしたね。カンナの刃を研ぐために電動研ぎ機も買いましたが、大掛かりな機械なのでいちいちセッティングするのが面倒で、そのうち使わなくなりました。これも「すかたん」です。いずれお見せしたいと思います。
 
 結婚した当初は、これらの道具を駆使して、本棚や電話台などいろいろ作ると、嫁さんも喜んでくれたものでした。でも、今ではそれらの本棚はすべて納戸の物入れとなっています。ぬくもりや味はあるんだけどなあ。

BACK       NEXT

すかたんモノがたりINDEX
TOP