 セイ・モア・ダンカンＪＢ私は一時期エレキギターにハマってました。もちろん上手になろうと練習したことも ありましたが、演奏よりも工芸品としてのエレキギターが美しくて好きでした。お気 に入りはヤマハＳＧシリーズ。高中正義がよく使ってたやつです。ギブソンやフェン ダーだ！と言えないところがスマートじゃないですが、好きなものはしょうがない。 ワイ ンレッドに塗装された私のＳＧ１５００は「ああ、綺麗！」とむしゃぶりつきたくな るような美しさです。さすがピアノ塗装で腕を鳴らしたヤマハの職人。泣かせます。 ネックはスルーネック。ボディーとネックが一体削り出しであるということです。こうするとボディと共鳴しやすくサスティーン（音の持続時間）が良いとのことですが、 実感としてはほとんど私はわかりません。このムダなこだわりが好きなのです。 でも弱点がありました。それはピックアップです。弦の音をひろうコイル部分ですが、やたらとハウリングを起こしました。今のギターはコイル部分を樹脂で固めているためハウリングはあまり起こさないようですが、当時はダメでしたね。そこで、セイ・モア・ ダンカンＪＢです。これはアメリカ製のエレキギターのピックアップの名前です。（他 に有名なのでディマジオとか言うのもありましたな） このダンカンＪＢはコイルがなんとロウで固めてあるのです。ろうそくのロウですよ。このこだわりが面白い。このピックアップをオリジナルのものと差し替え・・・・、まあ、改造ですね。この世にふたつとない自分だけのエレキギターの出来上がり。 ダンカンＪＢのＪＢとはジャズ＆ブルースのこと（ずっとジェフ・ベックモデルだと思ってましたが、ある方のご指摘で真の意味が20年ぶりに判明^_^;)。 うーん。ギター小僧としてはこんなピックアップをつけたら、もうあんた、うれしくてうれしくてしょうがないですよ。音は野太いステキな音が出ました。僕の宝物のひとつです。あれから約20年。最近ぜんぜん触ってなくてちょっとサビが浮いてきてしまいました。ごめんＪＢ。 |