父の魂・14

快感投げ

  私はポイ捨てするやつの神経がわかりません。
これまで目撃したポイ捨ての中で一番印象に残ってるのが国道246での出来事です。

ある日、信号待ちをしてたら前に止まってた車のドアが少し開いて、どうしたのかなあと思ったら、空き缶をポンと地面に置く手が見えた。ありゃりゃとビックリしてる間に、その車は信号が変わったら、そのまま立ち去ってしまいました。

信じられない行為!

車道にポツネンと空き缶が立ってるんですよ。 あんまりハラがたったんでクラクション鳴らしちゃいました。モラルもそうですが、第一危険じゃないですか。そんな想像力もないのか!

しかも、捨てたのが若い不良じゃなくて、家族連れで乗ってる車で、よりによってお母さんなんですよ。
こんな母親に育てられた子供がどうなるのか? もう情けなくって屁もこけません。

  私は常々「人間モラル測定器」みたいなモノが発明されて、その基準に達してない人間にはさまざまな権利制限する・・みたいなことが、できたらなあ・・・なんて思ってます。たとえば親になる資格のないやつには、子供を作らせないとかね。危険思想? まあ、そんな機械はできっこないですがね。


  さて、我が家の話。

先日、息子と嫁さんが、息子の友達のお母さんの車に乗せてもらったときの話です。

子供を二人後部座席に乗せて、奥さん二人はおしゃべりしながら、快適に運転していたそうです。すると、後ろを走ってる車からやたらとクラクションを鳴らす音。

「いやだわ。なにクラクション鳴らしてるのかしら」

「そんなにゆっくり走ってるわけでもないのに。街中でクラクションをプープーならすなんて非常識だわ」

と、そんな会話をしていたらしいのですが、二人のお母さん、後部座席を見てビックリ!

息子と友達が、楽しげに、ティッシュを引き出しては、窓からポイポイ、捨ててたのです。

走りながらですから、風圧で、ティッシュがおもしろいように、シュバ!って感じで後ろに飛んでいきます。

「うききき」

シュバ!

「だひゃひゃッ!」

シュバ!


てなもんですわ。子供がどう喜びながらやってたかは容易に想像がつきます。

嫁さんの乗ってる車は、実は「ティッシュ撒き散らしカー」になっていたのでした。


  嫁さんは、「顔から火が出るほど恥ずかしかった」と家に帰ってから私に話してくれました。

これを聞いた私は、

「なんてうらやましい!」

だって、そう思いませんか。すごい風圧の中、ティッシュをシュバ!シュバ!・・・・ですよ。

さぞ気持ちよかったろうなあ。

まさに男のロマンです。

一度は試してみたい夢です。

しかし、ポイ捨てはいけません。



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