アニメビデオの静止画像をデジカメにとって、それを参考に図面を引きます。アニメの戦艦はものすごいデフォルメなので、模型の船として成立するように、勝手に解釈しながら寸法を決めていきます。全長70センチ。全幅14.5センチ このホームズにでてきた戦艦は、日露戦争のときの戦艦「三笠」を参考にしているところが、随所に見受けられます。主砲や副砲の配置、マストの形状などが、そうです。ならば・・・解釈に迷ったときは戦艦「三笠」を参考に作ればよい・・・ということです。 (2005年1月8日製作開始) |
図面をもとに、2ミリ厚のプラバンから船底とフレームを、カッターや糸鋸を使って切り出します。写真の船首の衝角(ラム=体当たり用のトンガリ)はこのあと作り直してます。もっと三笠っぽく尖がらせました。 |
まっすぐな木の板にフレームをくっつけて位置決め。プラバンと木の接着には、コニシの「ボンド・ウルトラ多用途」を使用。 よくくっつく上に、後ではがしやすくなかなかグッドな接着剤です。 |
喫水線あたりから、外板を貼っていきます。最初の一本が描くラインが、船体の基本ラインになりますので左右のバランスをみながら慎重に。 |
ペタペタとひたすら貼ります。 |
ここまで貼って、船体がガッチリ固まったところで、船台の板から切り離します。切り離すといっても、ペンチでクリっとねじれば、綺麗にはがせます。 |
フレームの余分なところは、あらかじめカッターで切り込みを入れておいたため、これもペンチでねじれば、パッキンパッキンキレイに切り離せます。 プラバン工作も慣れてくると、段取りがよくなるモンです。 |
甲板も張って、大雑把な形ができました。(2005年2月6日の状態) |
このあとポリパテで形を整えます。 |
緑はポリパテ、グレーはタミヤのラッカーパテ。薄く修正するときは、やっぱりタミヤのラッカーパテです。 パテというものは、削り落とす部分のほうが残る部分よりはるかに多いもの。我々モデラーは大量にゴミを出す、地球にやさしくない種類の人間かもしれない・・・とはSYUさんの名言。 くさい溶剤も使いますしねえ。 |
スクリューは直径30ミリ。 小西製作所のスケールモデル用のスクリューで、モーターで回すことを想定していないため、重心が微妙にずれていて、高速回転させると結構振動します。 でもまあ、実用的には問題ないでしょう。2重ボルトで締めて固定します。 |
スクリューを回すギヤボックスは、ちょうどよいのがないので自作。 アルミのアングル材を両面テープでとめて、ボール盤で穴を開けます。0.5ミリずれたらギヤが回らないので慎重に。 |
タミヤのラジコン用ピニオンギヤを7つ使って完成。 モーターは、低回転 低消費電力のすぐれもの、イーグルモデル製コミュレーズの55Tモーターです。 続きます・・・次は大砲などの制作に入ります。 |